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2018年3月20日 (火)

分離不安

今日は、五七日(いつなぬか)吉右衛門が旅立って35日目。

最近、モミジが、頻繁に私のところへやってきて、遊びに誘います。

ぼ~~っとしている私を励まそうとしているのか、それとも、モミジも寂しいのかな?

私の部屋に居座るモミジ

Dsc_0523

 

吉も寂しがりでした。おそらく、分離不安だったのだろうと思います。

ゴミ袋破壊事件をきっかけに、(暑くなってきたこともあり)、人の気配が感じられるようにと、吉を玄関へ入れました。
吉と3号、モミジが、互いの存在に慣れたのを見計らって、吉の居場所を居間へ移したのは7月の始め頃だったと思います。

窓際に置いた長座布団が吉の寝床。
誰かがそばにいれば、吉は安心して眠っていました。

けれど、私が出かけようとすると、ヒンヒン鳴いたし、おばあちゃんによると、私がいない間、玄関に座って私の帰りをずっと待っていたそうです。(当時、パパさんは単身赴任中だったし、おばあちゃんは自分の部屋にいることが多かったのです)

その程度なら、まあ、ありがちかな、とタカをくくっていました。私の留守中、ずっと鳴いているわけでもないし、いたずらをするわけでもなかったので。

でも――

8月のある日のことです。
とても暑かったので、居間にはクーラーを入れたのですが、私は冷房が苦手なので、吉が眠っているのを見すまして、2階で仕事をすることにしました。

しばらくすると、カチャカチャ、ガッタン、カチャカチャ、ゴットンと、階段のあたりで妙な音がします。
見ると……

Photo

 

カチャカチャは、吉の爪の音でした。

足腰の衰えを自覚していたのでしょう、吉はそれまで2階に来たことはありませんでした。その彼が、這いつくばるようにして、階段を上がってきたのです。

「吉ちゃん、危ないから!」
私は、慌てて片方の手で首輪を持ち、もう片方の手で胴を支えて、吉を引き上げました。(当時の吉は、抱っこが好きではなかったのです)

Photo_2

  

危険を冒してまで追ってきたのは、前の飼い主さんとの別れが心の傷になっていて、重篤ではないにせよ分離不安があったのかな、と思います。

 

↓2階の廊下で眠る吉。2013年8月撮影
(畳の部屋に入ってはいけないと思っていたらしい)

Photo_3

そばにいれば安心。

 

私は幼い頃に、父母と離れて暮らした経験があるので、その時の気持ちを吉に投影しているのかもしれません。
私が吉に抱く感情の源がどうあれ、吉は寂しがりで、ぼへ~っとしていて、可愛い犬でした。

 

吉がずっと分離不安を抱えていたかというと、そんなことはなくて、
涼しくなる頃には――

Photo_4

 

 

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コメント

吉右衛門さんが旅立って、1か月以上の日にちは流れて、余計に
思慕が積もっておられることと思います。
落ちるかもしれないのに、階段を登るって、会いたい一心で必死だったんですね。

モミジちゃんは、モミジちゃんで吉右衛門さんの不在を認識していて、
やっぱり寂しいだろうなって思いますし、村田さんの悲しみもわかってくれてるのでしょうね。大丈夫私は傍にいるよって、話せたら言ってくれそうな表情ですね。


あき様

吉のいない生活38日目。吉を亡くしたばかりの時の激しい感情は落ち着いてきましましたが、しみじみとした寂しさが募ります。

モミジは音もなく階段を駆け上がってきて、2階にいる私を遊びに誘うのですが、
その度に、吉はカチャカチャガタガタ音を立てていたなぁと思い出します。
モミジと遊んでいると、吉のいない寂しさが和らぎます。

あきさんがティーちゃんを迎えたこと、本当に嬉しく思います。
逡巡や躊躇、すごくわかります。吉を迎える前は私も同じように感じていましたから。
ティーちゃんが幸せになれてよかった。
あきさんもしーちゃんのいない寂しさが和らいでいるのでは?
「私がそばにいるよ」と、ティーちゃんも言っていると思います。

またこちらでもいつくか遡って拝読して泣いとります(苦笑)

うちはもう5ヶ月になろうかというのに、今朝もブロッコリー茹でながら無意識にろくすけが寝ていた部屋の扉を閉めに行こうとしてしまいました。(大好きなブロッコリーの匂いに気づくとひゃんひゃん鳴くため(^▽^;))

吉さん、本当に栞さんのお家の子で良かった。
前の飼い主さんもきっと可愛がっておられたからこそ優しくて穏やかな吉さんが出来上がったのでしょうね。

それにしても、音とか匂いとかはずっと体に染みついているんでしょうか、忘れないですね。

きづあすか様

ご訪問およびコメントをありがとうございます。
すっかりお返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
(ここのところネットの接続がよくなくて)

ろくさん、ブロッコリーが好きだったのね。
あるあるです。吉は焼き肉や焼き魚、ミートソース。
食事の支度の時に、気を遣わなくて済むのも、寂しいですね。

こんな良いコに育ててくれて、吉の前の飼い主さん、ありがとうの気持ちです。
吉には、うちに来てくれて、馴染んでくれてありがとうと言いたいです。

ろくさんも、あすかさんのお家に迎えられて幸せだったね。
介護中は、「おいでごはんだよ」に励まされ、教えられ、
吉がいない今は、慰められています。

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