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作品/村田栞

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犬猫物語

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吉右衛門

2017年9月18日 (月)

嵐の夜に、元カノが

今日の午前3時頃、
風雨の中、吉のトイレのために庭へ出ると、そこに1頭の犬がいました(゜Д゜)
足もとがおぼつかない、よぼよぼの柴犬です。首輪もリードもつけていません。


「君はだれ!? こんな嵐の中、いったい、どこから来たの!?」
家族全員、軽いパニックに陥りました。

柴の老犬は、目が見えないらしく、匂いを嗅ぎながら、おそるおそるといった様子で庭をうろうろ。


「取りあえず、雨風が当たらないところへ――」


 玄関へ入れようと、抱き上げましたが、噛もうとしますし、
その上、何とか入った玄関からも、すぐに出てしまいました。

 そこで、吉が以前に使っていた首輪とリードをつけて、テラスに誘導します。

 あらためて、懐中電灯で照らしてみると、どこかで見たようなお顔。


「もしや、ハナちゃん?」


ハナちゃんは、吉右衛門の昔のガールフレンドのひとり。
我が家から150㍍ほど西に行ったところに住んでいる、17歳の女のコです。
まだ吉右衛門が歩けていた頃、ハナちゃんの家は散歩コースで、吉は欠かさず、ハナちゃんちの横の空き地にお手紙を書いていました。

 
出会って日の浅い頃は、吉に吠えかかっていたハナちゃんでしたが、日が経つにつれて、吠えなくなり、散歩ですれ違う時には、挨拶を交わす仲に――。
けれど、昨年の暮れに吉が体調を崩して、歩けなくなり、以来、ハナちゃんとは会っていません。
最後に見た時のハナちゃんは、まだかくしゃくとしていましたが、あれからおよそ9ヶ月。
ハナちゃんも目が悪くなり、足腰が弱り、認知症が始まってしまった可能性はあります。


試しに、吉を近づけてみると、互いに鼻を突き合わせてフンフン。
「ハナちゃんかな?」
吉右衛門の場合、女のコにはもれなくフレンドリーなので、あてにはなりませんが、相性は悪くなさそうです。


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(手前のニラの花にピントが合ってしまった)
右が迷子犬、左が吉右衛門です。


「ハナちゃんは、外派の犬だから、台風で玄関に入れられたけど、それがイヤで逃げ出したのかな」
そうは思うものの、この老犬がハナちゃんであるとは限りません。
「誰かが、うちなら飼ってくれそうだからって、捨てに来たんじゃないの?」
と、おばあちゃん。


「明るくなったら、ハナちゃんの飼い主さんに連絡してみよう」
身元不明犬の問い合わせのために、午前3時に訪問するわけにはいきません。
「もしも、ハナちゃんじゃなかったら、警察と保健所と愛護センターに連絡して……
それで飼い主が見つからなかったら……」


 うちで飼う???


吉右衛門と、この老犬と、両方を面倒見られるのだろうか。
モミジだっているし――。
そんな考えが、頭をぐるぐる。


モミジは、最初、迷い犬を吉だと思ったらしくて、近づいていき、匂いを嗅いで違うことに気づいたのか、目をまん丸にして跳び退りました。
その後は、ニャーニャー大騒ぎ。

「おじちゃんじゃないっ! 知らないおばちゃん!!」

突然、新しい犬と同居を始めたら、モミジが家出するかもしれません。


「早く、明るくなれ~」
 いつの間にか、風雨が弱まり、雲間に星が瞬き始めていました。吉を抱え、それらの星を仰ぎながら、夜明けを待ちます。

そうしているうちに、老犬が吹きだまった落ち葉をかじり始めました。
「お腹空いてるの?」
ドッグフードをお皿に入れて、口元まで持っていくと、なかなかの勢いでハグハグ。
食欲があるのは、健康な証拠\(^_^)/
お水も飲みました

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ちょっと明るくなった頃、「迷い犬預かってます」のチラシを作らなければならないことを想定して、写真を撮りました。

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本当は午前6時を待とうと思っていたのですが、いても立ってもいられず、5時半過ぎに、ハナちゃんの飼い主さんのお宅を訪ねました。


やっぱり、迷子の老犬は、ハナちゃんでした。


ハナちゃんは、塀と壁の間に設けられた屋根付き物置に住んでいて、
出入り口は柵で仕切ってあったのですが、その柵を乗り越えてしまったようです。
でも、歩くのもやっとの老犬が、どうやって柵を乗り越えたのでしょう。
飼い主さんも首をひねっていました。


それにしても、なんという偶然。
雨風吹きすさぶ午前3時、庭に出るなんて、うちぐらいのものです。
ハナちゃんが、我が家の方に曲がらず、そのまま真っ直ぐに道路を下りていたら、
誰にも保護されず、事故に遭っていたかもしれません。
運良く誰かに保護されたとしても、飼い主さんがわからず、すぐには家に帰れなかったでしょう。

迷い込んできたのが、我が家でよかった、としみじみ思ったしだいです。


もしや、ハナちゃん、吉に会いにきてくれたのかな?


そういえば、前にも、台風の日に迷い込んできた犬がいたなー。


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ぼくが、台風の日に迷い込んできた 村田こげちゃったハツです。
 

2017年9月16日 (土)

めいさんが会いに来てくれました

雨ですね。
我が家の老犬、気圧が低くなると、ご機嫌が悪くなるのですが、
今日は、嬉しいお客様がありました。

吉右衛門の預かりボランティアをなさっていた めいさん と、息子さんの ゆうくん が、来てくれたのです。

私が吉右衛門と運命の出会いを果たした日のことは、何度か記事にした通り、
見学のつもりで初めて行った譲渡会で、ゆうくんが引いていた吉右衛門 (当時の名前はダイ) に一目惚れ。

すんなりトライアルできたのも、ついでに モミジをもらえたのも、めいさんのおかげ。

あらためて、ありがとうございます~\(^_^)/

吉右衛門は雨のせいか、ご機嫌が今ひとつでしたが、めいさんとゆうくんに撫でられると、ちょっと嬉しそうでした。
覚えていたのかな。


モミジは、後ずさりしてましたけどcoldsweats01


めいさんと記念写真↓ 吉の眉間の皺が消えています。

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(=^ェ^=)(=^ェ^=)(=^ェ^=)

嬉しい再会で思い出しました。ちょっと前のお絵かき。


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雨だと、フジコちゃんのお手紙が消えてしまうので、困ります。

2017年9月12日 (火)

雑感

先日の防災訓練の日、吉を抱いて第一次避難場所へ行くと、大勢のご近所さんに声をかけられました。
「最近、姿を見ないから、どうしてるかな、って思ってたんだよ」
「がんばってるねえ」
ほとんどの方は、犬や猫を飼っている、もしくは飼っていたからか、年老いた吉右衛門に対して、とても優しく接してくれました。
「うちのも、最後はこんな感じだったねえ」


そう言ったのは、Nさん。彼女は10年ほど前にご主人を亡くされたのですが、そのご主人が、とても犬を可愛がっていたことを思い出しました。
「ご主人、夜は一緒に寝てたって仰ってましたね」
「旦那が逝ってから、間もなく歩けなくなって、1年もしないうちに死んじまったさ」

あとを追ったのかねぇ――と、溜息まじりにNさんは仰っていました。


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ここで、人生観や死生観について大仰に論ずるつもりはないし、
そもそも私自身、大したポリシーもなく、経験も浅く、ただ日々のことに追われて暮らしているだけなので、人生を語る資格もないのですが、

私は、常々、父母や子どもたちが、

90過ぎまで長生きして、最期は大切な人に見守られて、「いい人生だった」と思えるように――と願っています。
90過ぎまで生きれば、残された者も「もう歳だから」「大往生だよね」とあきらめがつきます。
また、長い人生のうちには、辛いこと苦しいこともあれば、楽しいこと幸せなこともあります。すべてが順風満帆にはいかなくても、最期に「いい人生だった」と思えれば充分ではないでしょうか。
実際のところ、そんな最期を迎えられる人は、少ないような気がします。

犬猫の最期に関して思うことは、
最も信頼している飼い主に見送られるのがいい。
順序が逆になるのは悲しいです。


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犬猫には、人間の事情はわかりません。



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暗い話になってしまいましたsweat01
モトさんやタマちゃんのこともあり、
季節の変わり目のせいか、ここのところ見守っていた犬猫さんの訃報が相次ぎ、
気持ちが下降気味down

吉右衛門も、何となく変。
食欲もあるし、排泄も順調ですが、
目が覚めている間は、文句たらたら。
太陽フレアの影響もあるのでしょうかね?





2017年9月 4日 (月)

進化する老犬

我が家の老犬、吉右衛門。
歳を取って、できなくなったことも多いけれど、
不自由な部分を補うために、自分なりに工夫しているし、
新しいことも覚えます。

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こんなの自慢になるんかい――と陰の声がcoldsweats01



(=^ェ^=)(=^ェ^=)(=^ェ^=)


今日は、2週に1度の受診日。
体重が、なんと8.25㎏、前回に比べて400㌘増up
(今日は午後の診察で、ご飯食べた後だったからかもですが)
心雑音は相変わらずですが、まずまずの健康状態とのことです。\(^_^)/


2017年8月25日 (金)

老犬と階段

吉右衛門は目が見えません。
でも、明かりをつけた時や、消した時に、ビクッとするので、
まだ光を感じることはできるようです。

思い返せば、吉右衛門の目がよく見えていないことに気づいたのは、昨年の春頃。
あちこちぶつかったり、段差の上り方や降り方が、大げさになりました。


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動物病院のお医者さんに相談したら、白内障と診断されました。
慣れた場所なら、匂いと勘で、意外と不自由なく動けるとのこと。
吉右衛門は、庭と玄関の間に設けられた階段を覚えていたのでしょうが――。

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では、逆に、階段を下りる時は、というと、
我が家の玄関は、廊下と三和土の間に踏み台を設けて、階段状にしてあるのですが――、

(既出の絵です。ちょっと手直ししただけ↓)

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踏み台から玄関の戸までの距離は、覚えていなかったのかな。

本犬はちょっと痛かったかもですが、
可愛いくて、笑ってしまいました。

(=^ェ^=)(=^ェ^=)(=^ェ^=)

本日の吉右衛門

大げさにジャンプしたり、ごっつん したりしていた頃が懐かしいね。

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暑さがぶり返したせいか、ご機嫌斜め。
目が覚めている間、ずっとヒンヒン。
抱っこして外へ連れていくとおとなしくなるのですが、
すぐにゼーゼーハーハー。


早く涼しくな~れ~。






2017年8月21日 (月)

かわいい と かわいそう

本日は、吉右衛門の診察日
ついでに、モミジの予防注射に行ってきました。


↓昨年同様、洗濯ネットに入れられたモミジ
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この世の終わりのような雄叫びを上げておりましたよcoldsweats01


診察の結果、

吉右衛門の体重は、7.8㎏。前回と変わらず。
心音もそれなり。
夏ばてで来院する患畜さんが多い中、吉右衛門の状態はまずまず、と言われました。

モミジの体重は4.35㎏、前年比0.1㎏増。
いたって健康とのこと。

(=^ェ^=)(=^ェ^=)(=^ェ^=)


動物病院へ行って、ふと、思い出したこと。
夏の初め頃だったかな?

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その子は、悲しそうな顔で、おじいちゃんが病気になったこと、
足がうまく動かなくて、車いす生活を強いられていることなどを話してくれました。

そして――

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私自身は、「かわいそう」の言葉に抵抗はありません。

辞書において、「かわいそう」は、ふびんなさま、同情に堪えぬさま。

気の毒な様子を見たり知ったりした時に、わき上がってくる感情から、
思わず「かわいそう」と言ってしまうのは自然なことだと思っています。

でも、中には、若干の非難や侮蔑的なニュアンスを加えて「かわいそう」と言う人もいるらしく、
「かわいそう」と言われたくないし、自分も使わないという人もいます。

また、最近、『老犬は「かわいそう」じゃなくて「かわいい」』という記事も読んだので、

使うのが難しい言葉だなぁ、と思っていた矢先に、
上記の少年からの「かわいそう」


その子は、少し悲しげな微笑みを浮かべて、
吉右衛門を驚かせないように、そーっとそーっと頭を撫でてくれました。

歩けなくなった、自分のおじいさんの姿に重ねて、
できていたことが できなくなるのは 辛いに違いない、
痛みがあるなら、なおさらのこと……。
おじいさんや吉右衛門の気持ちを推し量ったのだと思います。

優しい心からの「かわいそう」

とても嬉しかったし、
この子は、自分のおじいさんにも、優しく接するだろうし、
相手の立場や気持ちを尊重する、素敵な大人に成長するだろうな、と思いました。

ちなみに、
「かわいい」を辞書(広辞苑)で調べたら、
カワユイの転。「可愛い」は当て字
①いたわしい。ふびんだ、かわいそうだ。三体詩抄
②愛すべきである。深い愛情を感じる。
③小さくて美しい。


「かわいそう」と思う気持ちと、「かわいい」と思う気持ち。
根っこにあるのは、優しさだと思うのだけれど……。

2017年8月18日 (金)

お盆休み(続き)

相変わらず、のんびりまったりの村田です。
こちらは、お盆休み中のできごと。

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食欲があるのはいいことかなcoldsweats01
人間は食べにくかったけど。


(=^・^=)(=^・^=)(=^・^=)

こちらは、昨日の朝の吉右衛門↓


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気分は、お散歩。
同じところをぐるぐる回っているだけだし、
支えていないと、倒れてしまうし、
ちょっと歩いただけで、すぐにゼーハーしてしまいます。
もう、あまり無理はさせられないかな。


こちらは昨夜の吉右衛門↓
寝顔は天使lovely


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これ、近所に咲いていました。葉っぱがありません。彼岸花の一種?
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2017年8月14日 (月)

お盆休み

お盆休みで、にわかに人口密度が高くなった我が家。


モミジは帰ってきた人たちに、大人気。
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でも、当のモミジは抱っこが嫌いcoldsweats01

慌てて逃げて――

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お仏壇の上で、見えないヒトたちをお迎えすることにしました。

(=^・^=)(=^・^=)(=^・^=)


こないだ描いたお絵かき。

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老いてますます可愛くなった吉右衛門。

お客さんが来ても気にしないで寝ていましたよ。

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2017年8月 9日 (水)

若返りの秘訣

台風5号、
皆様のお宅は大丈夫でしたか?

吉右衛門は、低気圧が苦手。これは台風5号接近中の、一昨日のお話。

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(=^ェ^=)(=^ェ^=)(=^ェ^=)


2週に1度の、吉右衛門の診察。
台風が来る前にと、月曜日の午前中に行ってきました。

待ち時間が長かったので、
病院前の駐車場でうろうろ。
半ば支えられながらも歩いている姿を、獣医さんが見て、
「吉ちゃん、歩いてる~sign03
いいとこ見せられたscissors

診察の結果、
体重は 7、8㎏、前回と変わらず。
心音その他、特に変わりなく、
いつも通り、ビタミン剤と整腸剤を処方してもらいました。


昨日の吉右衛門↓


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2017年8月 4日 (金)

思い出

我が家の老犬吉右衛門。
今では、ほぼ寝たきり。

元気だったころに描いたお絵かきが出てきたので、ちょっと手直ししてUP。

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散歩ができていた頃のできごと。


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同じく、散歩ができていた頃のできごと


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(=^ェ^=)(=^ェ^=)(=^ェ^=)

最近の吉右衛門。

なかなか眠らず、しょっちゅう「えおんえおん」
外につれていくと鳴き止みますが、
暑いのか、すぐにハアハア。
で、家に入って寝かすとまた「えおんえおん」
この繰り返し。


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